規格の概要

2012年10月に発行された道路交通安全のために組織が取り組むべき要求事項を定めた国際規格が、道路交通安全マネジメントシステム(RTSMS)です。 この規格の対象となる組織は、運輸事業者だけでなく、ショッピングセンター、レジャー施設、メーカーなど、ほぼ全産業を対象としていることもあり、今後、普及拡大が予想される社会的ニーズの高い第三者認証規格です。

いま、なぜISO 39001が注目されているのか?

近年、世界各地において交通手段の発達とともに道路が整備され、今までの不便さが解消されることで人や物資の行き来がより盛んに行われるようになりました。その一方で、全世界において毎年130万人以上が道路での交通衝突事故で死亡、2,000~5,000万人が負傷しており、その社会的・経済的・人体的影響は計り知れません。 「道路交通安全マネジメントシステム」は、「人・道・車」に関わる全ての企業や組織が、計画段階からリスク管理手法を導入し、事故やヒヤリ・ハットを記録、調査し分析し、事故への是正・予防処置を講じることで、道路交通事故による死傷者数の削減や事故による損失費用の低減をはかれ、持続可能なビジネスが実現できます。また、そこで働く従業員のモラル向上、さらには事故減らしによる社会的責任(SR)の一環として取り組むマネジメントシステムとして注目されています。

認証取得から得られるメリット

社会的、企業イメージ向上

RTSMSへの取り組みは社内外に対しての道路交通事故撲滅の意思表示であり、その経営姿勢は社会的課題に対する真摯な取り組みとして企業イメージを高めます。

従業員のモラル向上

RTSMSによる教育・訓練の徹底などを通じて、交通安全レベルの向上を図ることは、従業員のモラル向上や順法精神の育成への重要な要素になります。

運用効率の向上

事故の低減により運行効率を高め、顧客の信頼向上と相まって事業の総合力の強化をもたらします。

燃料費の削減

急ブレーキや急発進の抑制は燃料コストの低減、CO2排出の削減につながります。

保険料の削減

交通事故の発生に伴う損害保険の利用状況によって保険料率が変動する任意保険の支払額の低減に寄与します。

損害賠償金の削減

事故をなくしたり、減らすことによって刑事罰のみならず被害者に対しての民事上の損害賠償コストの削減につながります。

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