ISO 22000規格の概要

ISO 22000:2005(以下「2005年版」という。)とは、「HACCPシステム」と「マネジメントシステムの基本であるPDCAサイクル」を組み合わせた食品安全マネジメントシステム規格です。

2005年版では、前提条件プログラム(RRP)と重要管理点(CCP)に加え、オペレーション前提条件プラグラム(OPRP)の管理レベルが追加され、運用前の妥当性確認、運用中のモニタリング、運用後の内部監査を含む検証活動により適切な管理手法がとれるシステムとなっていました。

2018年にISO22000:2018(以下「2018年版」という。)が発行されました。2018年版では、2005年版の規格要求事項内容と大幅な変更はありませんが、HACCPプランとオペレーションPRPが「ハザード管理プラン」として統合されるなどの変更や、ISO9001やISO14001等で採用されているHLS(High Level Structure)の採用に伴う要求事項の追加、そして、定義に「重要な安全ハザード」「処置基準」などの新たな食品安全に関する言葉の追加等がありました。

2005年版も2018年版も中心はハザード分析であり、システム全体で食品事故を予防する取り組みとなっています。さらに、食品製造のみならず、動物の飼料や制服のクリーニングなどの関連産業を含むフードチェーン全体を対象とした規格となっています。

ISO 22000規格要求事項の構成

2018年版の規格構成は以下の通りです。
1 適用範囲
2 引用規格
3 用語及び定義
4 組織の状況
5 リーダーシップ
6 計画
7 支援
8 運用
9 パフォーマンス評価
10 改善

ISO 22000認証取得から得られるメリット

食品安全管理の信頼性が高まる

  1. 消費者に与える企業イメージが向上する
  2. ビジネスチャンスが拡大する
  3. リスクマネジメント・コンプライアンス機能が強化する
  4. 食品安全に関する社員意識が向上する

食品に関連する事故や、製品回収事例は後を絶たず、食品の安全性に対する社会の目も厳しくなっています。また、2020年に東京オリンピックが開かれ、国際的なレベルでの安全管理が求められる中で、ISO 22000に取り組むメリットは大きいと言えます。